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Autumn in New York

  • 執筆者の写真: A
    A
  • 2018年10月30日
  • 読了時間: 9分

2週間ほどニューヨークへ行ってきました。振り返りたいと思います。


1日目


着陸前、窓から夜のマンハッタンを見下ろしました。

降り立った街は独特のにおい。

マンハッタンまでのバスは日本ではありえないスピード。さながらアトラクション。

夕食:はじめてのデリでくるくるのフレンチフライとチキンファヒータのラップサンドを買う。安い。ボリューミー。おいしい!!


ひとつめの滞在先にチェックイン。

エレベーターの手で開けるドアに戸惑う。いつまで経っても開かないので仕組みが分からずぼうっとしてた。

滞在先の2匹のねこが可愛い。ハチワレのリーフと黒猫のアッシュ。


2日目


薄いビル(知らなかったけど有名な観光地だそう)の前で記念写真を撮る。

お昼:ハンバーガーとチージーフライといちごシェイク。おいしい。

公園でリスを見る。

大きな本屋さんで英語の本を2冊買う。大雨。


夕食:滅茶苦茶うるさいスポーツバーでフライドチキンとビール。

あまりのうるささに耐えかねすぐにお会計を済ませ、夜食にピザを食べながら帰宅。


3日目


お昼:おすすめのコリアンレストランでフライドチキン(辛いのと醤油味の)とお米。皮パリパリでちょっとヘルシーな感じ。ヘルシーな訳ないけど。とっても美味しい。


午後はチェルシーをお散歩。チェルシーマーケットとかハイラインとか、女の子が好きそうなところがたくさん。

19時からドネーションでホイットニー美術館へ。面白かったな。写真もいっぱい撮りました。外で並んでいる間、ハドソン川に落ちる夕日が見えた。ニューヨークは冬でも日が長いんだなあ。

それから、図らずもバルコニーからNYの夜景を見ることができました。


夜はタイムズスクエアへ。行くまで特別興味なかったのに妙に感動してしまった。

もうすぐ日付が変わろうとしているのに、街中はもちろんのことハーシーズやM&M'Sやディズニーストアの中までとても賑わっていた。

夜食:ブルーノートの近くではじめてのファラフェルラップサンド。おいしい〜。


4日目


NYの老舗デパート、メイシーズでセーター探し。やっぱりデパートは楽しい。

香水売り場の香りとかたかたと鳴る木製のエスカレーター。

夕食:BLTサンドとシーザーサラダ。カリカリのベーコン。

夜食:はじめてのマックスブレナーでフルーツとマシュマロのチョコレートフォンデュ。店員さん可愛い。ここは天国か。

夜食:ウェンディーズのハンバーガーとポテト。甘いとしょっぱいのループ。


5日目


チェックアウト。ねこたちとの別れ。さみしい…。

朝食:デリでフィリーチーズのラップサンド。こってり。お腹いっぱい。

お昼:ホールフーズマーケットでエレナさんとご友人とランチ。共演経験はありましたがはじめてお話しました。女子会のようで、楽しかったな。


エレナさんたちと別れた後、セントラルパークをのんびりとお散歩。

ストロベリーフィールズとダコタハウスまで歩きました。


夜は、お昼に誘っていただいたのでライブを観にスモークへ。ギネス。

(帰国後すぐにエレナさんとウーマンインジャズで再会・再共演できて嬉しかったです!)


6日目


おすすめしてもらい楽しみにしていたアメリカ自然史博物館へ。

入り口を抜けるなりバロサウルスの骨格標本。はわ〜〜〜。圧巻。

中でも剥製の展示方法が素晴らしく、世界旅行をしているような感覚になる。。

動物たちはガラスの向こうで息を潜めているよう。

とても広い博物館なので地図を広げながらふらふらしていると、ギフトショップのカウンターから声が。道を教えてくれるというので日本語のガイドを差し出すと彼は日本語で話し出した!そうか、いろんな国の人がくるからいろんな言語ができなくちゃいけないのか。と勝手に納得したもののやけに流暢に話すので尋ねてみると、東京に1年ほど住んでいたそうです。今年の年始も日本にいたのだとか。なるほど。

そのままカウンターで随分と話し込んでしまい、別れを惜しんでいると「特別なチケットをあげるよ」と裏からプラネタリウムなどが鑑賞できるチケットを持ってきてくれました。

こんなことってあるのだな〜。思わぬ優しさにほっこりしました。有難うございました。


夜はヴィレッジヴァンガードでVJO。

バリトンの方がエキストラだったのですがとても素敵だったなあ。

後から調べても名前が分からなかった…。どうしたらあんなに楽器がなるのだ。


その後が問題のふたつ目の滞在先のチェックイン。

ハーレムの端っこ。

着くなり、街の治安がすこぶる悪い。ドラマや映画のセットでは再現できないほど汚い。

点滅する看板と人の声と独特の匂いで脳みそやられた。

アァ〜終わったワ。と思いましたがホストの方がとても親切でなんとかなりました。


7日目


メトロポリタン美術館へ。とても広くて4時間では全く回りきれなかった。

見たかったロバート・リーマン・コレクションが見られなくて本当に残念。

クリムトは来年日本で特別展があるのでそれまで待ちます。

印象に残ったのはWilliam Henry Rinehartの『Latona and Her Children, Apollo and Diana』と、ヨーロッパの宗教画、他にもありますが書ききれない…。

それから、美術館全体の空間デザインが素晴らしかった。


お昼:パスタを食べに行く予定が途中で空腹が限界を迎えてタコス。

小さなお店には大抵ワイファイがないので黙々とごはん。


その後トレーダージョーズでお土産の調味料を調達。


それからニューヨーク公共図書館

すっかり観光地化しているので図書館としての機能の良し悪しはわからないけれど

こうしてニューヨークの施設を見るとアメリカの本気を見せつけられている気分になる。

他の分野でも言われるように図書館学の世界でもアメリカと日本は10年の差があると言われているけれど、たった10年なわけないな、と言う感じ。

館内の大階段や天井画、メインホールの美しさは美術館のよう。どっしりしてる。


夕食:アジアンレストランでフォーのような食べ物。おいしい〜。名前忘れてしまった。


夜はディジーズクラブへ。お酒はイギリスのアップルサイダー。ジュースよりもリンゴ酢みたいな酸味があって私は大好き。窓の外はNYの夜景!

ピアノトリオのライブは軽やか且つ駆け抜けるような勢いがあってとても楽しかった。


8日目


デリで軽食を買ってタイムズスクエアへミュージカルの当日券を買いに。

ニューヨークはすっかり寒い。確かこの日も6℃とか。

無事チケットを購入したので、マチネまでもう一度メトロポリタン美術館に行くことに。

1時間強の日本語ハイライトツアーに間に合ったので参加しました。

紹介されたのはマリアとイエスの像、ヨーロッパと近代アメリカ(ティファニー)のステンドグラスの比較、イサム・ノグチの『蹲』、中国のおおきな壁画、フランスの教訓画としてラ・トゥールの『女占い師』、ドガの『ダンス教室』、ルノワールの『シャルパンティエ夫人と子どもたち』。


開演時間が迫り、ルノワールの紹介も半ば再びタイムズスクエア(ブロードウェイ)へ。

簡単な英語が良かったのでディズニーの『フローズン』にしました。凄い。魔法だ。。


お昼:昨日食べ損ねたこともありどうしてもパスタが食べたくて、ソーホーでおすすめしていただいたイカスミを練りこんだエビとムール貝のトマトパスタ。超奮発。お財布が悲鳴をあげた。

隣の席のお客さんがとてもやさしかった。メニューとお財布を照らし合わせて葛藤する私のテーブルに、カウンターから料理とパンとナプキンを運んでくれた。沁みました。

そのままソーホーをお散歩。


日暮れにはまたまたタイムズスクエアに戻り無印良品のダメになるソファでダメダメに。

慣れ親しんだ香りがする。

商品も綺麗に並んでいる。

だけど海外では無印の商品は日本の2倍くらいして、とても買えなかった。超高級品。

だからきっと日本の免税カウンターはいつも賑わっていたのだな。


夜はバードランドでロンカーターのビッグバンド。VJOとは対照的でセクションよりソリストが目立つ演奏。特に4thトランペットのソリストの方が素晴らしかった。

上手にいくつかあるカウンター席ならドリンク込みで30ドルで座れてしまう。凄いなあ。

隣の席のイギリス人と開演までの間少しだけ喋った。

ピニャコラーダと間違えてカイピリーニャを注文し終演する頃にはベロベロに。


夜食:ハンバーガー、サラダ、チージーフライ、タコス、ビール。

程よく酔いが回って気持ちよかった〜。


9日目


午後からニューヨーク近代美術館(MoMA)へ。

印象に残ったのはマグリットの『脅かされる暗殺者』『恋人たち』。

どうやら男女がくっついている絵が好きらしい。

それからEllsworth Kellyの『White Curve VII』。

見つめていると、くらりと立ち眩んで、そのまま絵の中に吸い込まれるかと思った。

夕食:ラップタコス。恐ろしい重さ。


10日目


午後からフリックコレクション

フェルメール作品はもちろんのこと、ロココを代表するフラゴナールとブーシェの連作、それから、ガードの向こうにあって近くでは観られなかったけれどミレーの『ランプの下で縫物をする女性』が印象的だった。あとは、天使が人間の持ついくつかの知恵を表した壁の連作も印象的だったけれど、撮影不可だったこともあって、忘れてしまった…また観たいなあ。

そして邸宅の主であったヘンリー・フリックの家や収集に対する拘り--例えば、元は対になっているのに離れ離れになってしまった作品を同じ場所に戻したがったり、は親近感が湧いてよかった。もしお金持ちだったら、私もきっとそうしただろうな。


夕食:おすすめしていただいたジョーズシャンハイの小籠包。久しぶりのお箸ごはん。うま〜〜。


夜はニューヨークの音楽大学の演奏会へ。

それぞれの作品の色が豊かでとても面白かった。

それから、久しぶりに好きなプレイヤーの演奏を聴くことができた。

夜食:スーパーでビールを買って、日韓4人でごはん。韓国のインスタント麺とご飯をご馳走になりました。英語と韓国語で真面目な話をしていた。楽しかったなあ。


11日目


朝は同じスターバックスでのんびりするのがいつものことになってきた〜。

けれど今日でスタバ納め。さみしい。

朝食:しゃりしゃりの砂糖が乗ったモーニングマフィンとキャラメルマキアート。

お昼:すっかりお気に入りのデリでチキンオーバーライス。美味しいんだ〜これが。

夕食:コロンバスサークルでマルゲリータ。ピザ納め。ピザ、もっと食べておくんだった。

夜食:自分でうねうねするフローズンヨーグルト。

キャラメルソルトのアイスやチョコチップ、おおきめのチョコスプレーもある!

ニューヨークはすっかり寒いけどおいしい。

夜なのに外まで賑わってる。


12日目


デリ納め。たくさんお世話になりました。深夜だったので店員さんが「もう遅いし寒いし雨なんだからはやく帰れよ」と言ってくれた。

深夜の地下鉄でJFK空港へ。早朝便で日本へ。さようなら。


ニューヨークは街全体が古くって、エスカレーターがよく止まっている。

そもそもエスカレーターがそんなになくて地下鉄では階段を何度も登ったり降りたりする。

家の床もななめに歪んでいたり、ひどく軋んだり。

街のどこもかしこも不思議なにおいがするし、道や地下鉄の車内にはお金を求めている人がいる。

地下鉄のホームで「20ドルくれないと自殺する!」と言われたりもした。彼の目の迫力たるや。

生活をするのは本当に大変だろうなと思った。物価も高いし。


だけど本質的な街のかたちはとても美しくて、いろいろな人がいて(国籍やそれ以上の意味で)、芸術が近くにあって(しかも幅広い)、魅力溢れる場所でした。

堕落すれば底辺、成功すれば頂点、みたいなスリリングな感じも、ちょっと好きかもしれない。本当に混沌としているから、自分を強く持たないと。


できることなら、次はもう少し長く滞在したいな。

それから、今回は出国時点で後半の宿がなく楽器を持っていけなかったので、次は楽器を持って行きたい。頑張ります。

 
 
 

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